平成2年に始まったスラムダンクは、時代が変わり令和2年になった今でもその人気は衰えません。
その理由の一つとして、名言・名セリフが数多く存在することが挙げられるでしょう。
井上雄彦先生が描くキャラたちの言葉に無駄は一切ありません。
初代バチェロレッテの福田萌子さんくらい言葉を大切にしてます。
福田萌子さんが多くの視聴者を魅了したのは、その美貌からではありません。紡ぎだす言葉の一つ一つが丁寧で、思いやりに満ちていたからです。流暢じゃなくたっていい。自分の感情、相手に伝えたいことにズレがないように、ゆっくりと、大切に言葉を発する姿は素敵でした。
(バチェロレッテを恋愛バラエティだと思ってる方、誤解です。これは言葉が相手に与える影響を紐解くドキュメンタリーです。偏見を捨て今すぐ見ましょう。Amazonで無料で観れるのだから。)
スラムダンクの名言が人の心を強く打つのは、福田萌子さんと同じ理由です。
選びぬかれた単語と、芯のあるメッセージ。
個性的なキャラクターから発せられる言葉は、何気ないシーンでも自然と名言になります。
さあそれでは、数あるスラムダンクの名言から令和版神7を発表します!!
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深津「同じ2点だピョン」
まずは山王工業高校のキャプテン深津一成がランクイン!
この名言は湘北VS山王の開始早々に生まれました。
口数の少ない彼の言葉がベスト名言集に入るとは…意外に見えますが、だからこそなのです。
一言の重みが違う訳です。仮に海南の清田が同じシチュエーションで「これも同じ2点なんだよ赤毛ザル!!」と言っても湘北メンバーには響かないでしょう。
まだ謎の多い深津が、異様な落ち着きをみせて放った言葉だから、強く印象に残るのです。
そんな深津からは人生観も学べます。あわせてどうぞ。
沢北「そのパターンも知ってる」
続いても山王工業から、沢北栄治の名言です。
湘北VS山王にて、河田がいかに圧倒的かを表現した沢北の台詞ですね。
大黒柱の赤木が抑えられる描写をする上で、この「そのパターンも知ってる」というワードチョイスは抜群です。
それはこの時赤木が繰り出したのが、全国大会で初披露した新技だったからです。
それをいとも簡単に封じ込めた河田。絶望感に飲み込まれますね…
ちなみにこの沢北の台詞が「その技も知ってる」だったら名言ではありません。
パターンに込められたニュアンスが、とても大切なのです。
その理由はこちらに書いてあります。
赤木「スクリーンアウトはどうしたあ」
湘北VS豊玉のラストに飛びだしたゴリの名言です。
この一言で、油断していた他の湘北メンバーも気を引き締め、見事勝ち切ることができました。
この台詞が名言なのは、ゴリがキャプテンらしい良いことを言ったからだけではありません。
キャプテンとは何か。リーダーに求められる資質とは何か。
私たち理想のリーダー像を示してくれる、メッセージ性が強いからです。
というのも、通常の人間なら到底言えないであろう状況で、ゴリがこの喝を入れたからです。
実は彼も致命的なミスをしていたのです。
ゴリが一体どんな精神状態でこの言葉を発したか。
その背景を知ることで、名言たる所以がわかるはずです。
木暮「大人になれよ、三井」
名シーンの鬼・木暮にももちろん名言はあります。
バスケ部を襲った不良の三井と優等生の木暮が知り合いだったことに驚かれた一幕です。
しかしそんな衝撃的な展開でも、読者の関心は違うところにあります。
読者(…いや木暮イケメンだな)
イケメン&三井を叱る男らしさにハートを奪われ、名言の仲間入りを果たしました。
この先も木暮を応援しちゃうのは、ここで心を鷲掴みにされたからですね。
そんな大きなギャップが魅力的なメガネ君には、是非とも合コンに参加してもらいたいなと思います!
愛知の星「高い!!」
愛和学院のエース「愛知の星」はダークホースでしょうか。彼にも名言があるんです。
…どのシーンかわからない?
花道が野辺からリバウンドを勝ち取るシーンですよ!!
牧や山王の堂本監督と共に発言している愛知の星ですが、目の付け所が若干良くないことがわかります。でも、そこが重要なのです。
私は愛知の星のアイデンティティを探し求めた結果、このセリフを言うために存在したんだと確信しました。
命を賭けて発した魂の叫びが名言にならずに、一体何が名言になるのでしょうか。
鉄男「じゃな、スポーツマン」
鉄男の選出は意外と納得してもらえるでしょう。根強いファンが多い実力派です。
色気のある言い回しに定評のある鉄男
偶然再会した三井とのやり取りは「エモ」とはなんのかを教えてくれます。
「なんだその頭は スポーツマンみてぇだな」
とからかうところから始まり、最後には「じゃな、スポーツマン」と皮肉のようで、愛のある別れを告げます。
「じゃあな」ではなく「じゃな」なのが茶目っ気あっていいですよね。
一瞬のやり取りですが、もう交わることのない鉄男と三井の友情を想像すると、言葉に詰まります。
THIS IS EMO
長谷川一志「ボックスワンでつかせてくれ」
最後は翔洋高校の長谷川一志の劣等感、努力、エゴ、怒り、執念が凝縮した一言です。
普段は物静かな長谷川が殻を破った瞬間は、巣立つ雛を見守る親鳥の心境でした。
ただまあこの一言のせいで翔洋は負けたようなもんなので、同期はまだしも2年生の伊藤とかは内心怒ってそうですよね。
長谷川は大きな傷を負ってしまったので、これ以上は言いません。むしろ慰めてあげましょう。
結果を見なければ、ひとりの人間が己を越えようと発した言葉です。名言に違いはありません。
まさか結果に驚くメンバー
以上、スラムダンクの名言から7つを選抜しました!
あきらめたらそこで試合終了ですよ「・・・」
左手は添えるだけ「・・・」
天才ですから「・・・」
予想外の結果に言葉を失う名言ランカーたち。
今まで当たり前のように優勝争いをしていた彼らにとって、この現実は受け入れ難いでしょう。
でもこれが現実。令和になってもスラムダンク人気は衰えませんが、その人気を支えるメンバーは移ろっていきます。新陳代謝が盛んなことは、強い組織の特徴です。
全盛期を支えてきた彼らには、OBとしてサポートしてもらえたらと思います。
それでは
カルボン酸太郎でした。
名場面集もまとめたのでどうぞ!!
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