スラムダンク豊玉戦のゴリをどうしても許せない

漫画スラムダンクを語る上で外せないのが、湘北高校で主将を務める赤木剛憲 a.k.a ゴリ だろう。

スラムダンク ゴリ 完全版3「a.k.a.」は「also known as」の略で、「〜として知られる」という意味だ。ヒップホップシーンでよく使われる。最近知ったので使いたくなってしまった。無理があったことをお詫びする。

赤木は三井や仙道のような派手さはないが、読めば読むほど語りたいシーンが増えてくる玄人好みの選手だ。

スラムダンクの名言や名シーンは数多く存在するが、赤木が関係している割合は高いだろう。

その中で本記事で取り上げるのは全国大会編、湘北高校VS豊玉高校でのラスト2分のシーンである。

ここで赤木がいかにリーダーとして優れているか、垣間見えるシーンがある。詳しく見ていこう。

 

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チームを救ったゴリの喝

豊玉のキャプテン南がなかなか調子を戻せず、残り時間約2分で10点差をつけた湘北。

そこに負傷退場していた南が戻ってくる。

豊玉がベストメンバーに戻ったところで、赤木は改めて気を引き締めるようメンバーを鼓舞する。

スラムダンク 完全版19巻

しかしこの時湘北メンバーの何人かは、言葉とは裏腹に勝利を確信しつつあった。

スラムダンク  豊玉線

スラムダンク 完全版19巻

湘北ベンチにも油断したムードが広まっていたのか、安西先生も警鐘を鳴らしていた。

そこでついに南の3Pシュートがようやく決まる。

スラムダンク  南

スラムダンク 完全版19巻

一気に盛り上がる豊玉に湘北サイドは肝を冷やす。

そしてこの場面で、赤木は桜木に喝をいれる。

南をマークしていたのは流川だ。一体、桜木に何を怒ることがあるのか。

スクリーンアウトはどうした

スラムダンク完全版19巻

それはスクリーンアウトを怠ったことだった。

スクリーンアウトはどうした

スラムダンク完全版19巻

桜木にとってリバウンドは命。ゲームに必死で集中していたらスクリーンアウトは決して忘れることのないプレーだ。

それを忘れているのは、確かに気が抜けている証拠だといえよう。

赤木の喝に、桜木以外のメンバーもギクり。

スクリーンアウトはどうした

スラムダンク 名言

スラムダンク完全版19巻

ここから本当に気を引き締めた湘北メンバー。

安西監督も一安心した様子を見せ、湘北ベンチも最後まで気を緩めず声を出す。

結果、豊玉の猛追から逃げ切り、最後は有名な桜木と赤木のダブルリバウンドで試合は終わる。

いやはや、何度読んでも良いシーンだ。

豊玉戦は赤木の覚悟、リーダーシップ、そして実力が十二分に発揮された、素晴らしいゲームだった。

リーダーの資質は「怒る力」

これで終わりではない。ここでチームを引き締められるリーダーは、そこまで珍しくない。

さて、私にとって理想のリーダーや上司とは「怒ること」ができる人だ。

組織やチームを適切な方向に導く上で、時には怒ることは必要である。

怒りの感情をむき出しにするのではなく、必要だから論理的に怒る。その心境はいたって冷静だ。

歳を重ねるにつれて、他人を怒れない人が増える。

それは何故か?おそらく以下のような理由だろう。

・言ったからには自分もやらないといけない
・怒ると嫌われる
・わざわざ怒るのは面倒くさい

そんな打算から、大人になるにつれて怒ることが減ってくる。

怒ることや指摘することが「思いやり」だと気づいたのは大人になってからだ。

間違ったこと、よくないことをしている人間がそれに無自覚の時、誰かが指摘してあげないと一生治らない。

鼻毛が出ていることを指摘できる人間は、世界で一番心優しいと思っている。

スラダン随一のリーダーがゴリ

したがってリーダーは、上司は、自分ができていなくても、怒るべき時は怒らなければならない。

これができる人間は相当少ない。理想の上司像だ。

…もう一度、南の3Pシュートのシーンを見て欲しい。

スラムダンク  南

スラムダンク 完全版19巻

よく見て欲しい。
…お分かりだろうか?このシーン…

赤木もスクリーンアウトを怠っているのだ!!

なんということだろう。
自分のマークをほったらかしにして、あろうことかゴールの真下にいるではないか…

しかし、それを一番わかっているのは赤木自身だ。それでも彼には主将としてやることがあった。

スラムダンク 名言

スラムダンク完全版19巻

これは花道だけでなく、他のメンバーにも聞かせたかった言葉だ。

三井や宮城に直接言えないわけではない。

桜木は後輩で実力も下なのでいつも怒られている。

そんな桜木が怒られている内容が、今回ばかりは自分にも当てはまる…!

と、自覚させることが直接言うより効果的なのだ。

「人のふり見てわがふり直せ」をするチャンスを与えたと言える。

自分もスクリーンアウトを怠っている手前、桜木を怒るの心苦しいはずだ。

それでも赤木は、チームを引き締めるために最も効果的である桜木に喝を入れたのだ。

この喝はチームの勝利のために必須だったとはいえ、自分を棚にあげても主将の役割を全うできる人間は数少ないだろう。

ゴリという男の器の大きさ

豊玉戦のこの場面が名シーンなのは周知の事実だが「赤木自身がスクリーンアウトを怠っていた」と言う文脈を加えると、赤木のキャプテンシーの高さに拍車がかかるではなかろうか。

自分を棚にあげる、自分より実力が上の人間にも言うべきことは言う。これができる人間は強い。

きっと自分を甘やかすことなく、愚直に成長への歩みを進めるだろう。

赤木は神奈川のNO.1センターにとどまらない。

全国NO.1の上司になりうる男だ。

 

 

 

 

 

 

 

いや、でもやっぱゴリもスクリーンアウトしてろよ…

カルボン酸太郎でした

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