スラムダンク山王河田兄が最強の理由「そのパターンも知ってる」から紐解く王者の素質

人気漫画の条件の一つに有名な絶望シーンがあることが挙げられると思う。

絶対に勝てないだろうと読者すらも諦めてしまうほどの圧倒的な絶望。

例えば…

ドラゴンボールの「わたしの戦闘力は530000です。」

BLEACHの「いつから鏡花水月を遣っていないと錯覚していた?」

いずれも敵キャラによる絶望的な名セリフだ。

ではスラムダンクの場合、最も絶望的なシーンはどこか。

様々な意見があると思うが、私はこのシーンだと思う。

スピンムーブ!!

スラムダンク 赤木 スピンムーブ

完全版20巻

そのパターンも知ってる

スラムダンク 沢北 そのパターンも知ってる

あんなに練習したのに…

ここなのだ。他の漫画に比べてマイナーなシーンでは?という意見は却下させて頂く。

何回読んでも晴子のショックを隠せない表情に心がちぎられそうになる。

もはやゾーンプレスなどはこのシーンの圧倒的絶望への布石でしかない。

心が折れるのは、点差が大きく開いた時ではない。

この相手には勝てないと、負ける事実を受け入れてしまった瞬間に訪れるのだ。

ゾーンプレスだけでは湘北メンバーの心はまだ折れていなかった。

けれど大黒柱のゴリが何度も抑えられる光景を目の当たりにして、負けが現実味を帯びて来る。

ゴリが通用しない相手なんて今までいなかったのに…

ーーーーーーーーーーーー

このシーンがいかに絶望的か、共感してもらえただろうか。

しかし、私はふと疑問に思ったのだ。

「何故、河田はこのパターンを知っていたのだろうか?」

スラムダンク 河田兄 完全版22

 

本題へと参ろう。

〜あなたは絶対この記事も好き〜

【スラムダンク】人気キャラクター/名言/名シーン別まとめ記事紹介
登場するキャラクターと関係が深い記事を、名言や名シーンに応じて紹介します。高校ごとにまとめました。 あなたの好きなキャラ、名言、名シーンがあればもちろん 「なにこれ?こんなのあったっけ?」ってシーンも読んでみてください!
「日常のあるある」系と「しょうもない命題」系のおもしろ記事まとめ
僕は色んな出来事の「あるある」を見つけたり、取るに足らない問題の「正解」を探すのが大好きです。思いついた時にちまちま書き溜めていたところ、気づけば色々なジャンルが出揃っていたのでまとめました!ほとんどはあなたの人生に影響を与えることの出来ない無力な記事でしょう。1つでもあなたの琴線に触れる記事があれば嬉しいです。

赤木のスピンムーブ練習シーン

晴子がこんな顔になるのにも理由がある。

このシーンには少しだけ回想シーンがはさまれる。

完全版20巻

赤木の自主練シーンだ。

晴子は兄が頑張っている姿をその目で見てきたのだ。ここで右上の駒を注視してもらいたい。赤木はスピンムーブの練習をしている。左ローポストでの、左反転のスピンムーブ。

この練習シーンと河田にブロックされているシーンは、状況が完全に一致している。

そして「全国の強者が相手だからな」から、この場面が全国大会に出場が決まってから豊玉戦までの間であることが伺える。

しかし、そうだとすると合点がいかない。

豊玉戦でこの技を披露している場面がないのだ…!

赤木はこのスピンムーブを習得してから、一度も対外的には披露していないはずだ。

なのに何故、河田は「このパターン」を知っていたのだろうか…

関連:赤木が豊玉戦でみせた致命的プレーとリーダーの器

沢北の放った「パターン」のニュアンス

山王工業の王者たる所以は、どんな相手でも舐めることなく万全の準備をして臨むことだろう。

彼らは試合前日まで動画を見て湘北の分析をしていた。

完全版19巻

沢北は赤木の攻撃パターンの偏りに目をつけた。

この描写から、左ローポストからの攻めが赤木の得意パターンであることはある程度予測されていることがわかる。

ちなみにこのビデオに映っているのは、豊玉戦における湘北の初得点シーンである。

このシーンを掘り下げよう。

完全版18巻

左ローポストで…

一見するとスピンムーブのようだ。ここだけで「左ローポストからのスピンムーブ」が得意なのはバレた可能性が高い。

しかし、これは右回転のスピンムーブだ。

赤木が練習していたのは「左ローポストからの左回転スピンムーブ」なのだ。

むしろこの豊玉戦のパターンが得意だと認識していたならば、逆回転は予想外のはずではないか。

では何故…と思いながら過去の試合を遡ってみると、こんなシーンがあった。

完全版16巻

右ローポストでの魚住との1on1。陵南戦のラストシーンだ。

そう、右回転スピンムーブだ。描写こそないが、この映像も山王サイドはきちんとチェックしているはずだ。

そして豊玉戦のケースと合わせることで、河田は予測を拡大したのだ。

「左ローポストでの右回転スピンムーブもありえる」と…

今まで披露していないプレーなのに、これまでのプレーの分析から、そのパターンがあり得ることを予測していたのだ。そして実際に完封した。

「そのパターンも知ってる」

何故なら分析して導いたから。

ここに河田の凄さ、いかに強大な相手なのかが、間接的に描かれていることを実感するのだ。

沢北、丸ゴリがいかに凄いか

私は赤木の「攻めのパターンを増やさないとな」という言葉を誤解していた。

増やすのは技の種類ではなく、パターンなのだ。

「左ローポストからの攻め」と「右回転スピンムーブ」という掛け合わせ、まさにパターンを増やしたのだ。

ミドルシュートや、フェダウェイを習得するかのような意味合いではない。

沢北が放った言葉において、パターンという単語のもつニュアンスは至極正確な使われ方をしていたのだ。

この事実に気づいてから、このシーンでの絶望感はより強いものになってしまった。

もちろん描写していないだけで、豊玉戦で披露していた可能性もある。

だが、細部まで書き込まれているスラムダンクにおいて、その可能性は排除したい。

むしろ河田や、山王工業の凄さを間接的に描いていると捉える方が自然であろう。

愛知の星のケースといい、井上雄彦が描くキャラクターに厚みがあって魅力的なのは、隠されていてもこういう裏付けがあるからなんだな、と読む度に思い知らされる。

それでは
カルボン酸太郎でした

スラムダンクのイラスト集第2弾買った!感想&レビュー

〜あなたは絶対この記事も好き〜

【スラムダンク】人気キャラクター/名言/名シーン別まとめ記事紹介
登場するキャラクターと関係が深い記事を、名言や名シーンに応じて紹介します。高校ごとにまとめました。 あなたの好きなキャラ、名言、名シーンがあればもちろん 「なにこれ?こんなのあったっけ?」ってシーンも読んでみてください!
「日常のあるある」系と「しょうもない命題」系のおもしろ記事まとめ
僕は色んな出来事の「あるある」を見つけたり、取るに足らない問題の「正解」を探すのが大好きです。思いついた時にちまちま書き溜めていたところ、気づけば色々なジャンルが出揃っていたのでまとめました!ほとんどはあなたの人生に影響を与えることの出来ない無力な記事でしょう。1つでもあなたの琴線に触れる記事があれば嬉しいです。

タイトルとURLをコピーしました