おすすめの日本酒を紹介します。今回は山口県の地酒です。
では早速参りましょう!
貴(たか)ってどんなお酒?
「貴(たか)」とは山口県宇部市の株式会社永山本家酒造場が造っているお酒です。
杜氏の永山貴博さんが2001年に作った銘柄だそうです。ご自身の名前から取っているのでしょうか?だとしたらめっちゃかっこいいですね、カリスマ性を感じます。
またこの酒造さんは酒を造りにあたって、お米作りからやっているそうです。まさに「自分で種をまいて自分で収穫」ですね。小堺一機さんと同じです。
では僕が飲んだお酒を紹介します!
貴 特別純米60
まずは特別純米酒です!
「貴 特別純米60」
以下に簡単なプロフィールです。
品名 | 貴 特別純米60 |
原料米 | 山田錦、八反錦 |
精米歩合 | 60 |
酵母 | – |
日本酒度 | +5 |
アミノ酸度 | – |
酸度 | 1.6 |
ちなみに裏ラベルはこんな感じです!
Think Globally, Act Locally
”世界を見据え地に根ざし個を磨く”
この酒は山口県の風土を大切にし厚東川水系野水、西日本の米を使い大津流杜氏永山貴博の技術で醸した純米醸造酒です。
シンプルですが、思いが伝わっていいですね。早く世界に知れ渡って欲しいものです。
このお酒のお味は如何に!?
こちらはまず冷酒で飲みました。冷蔵庫で冷やしていたので「花冷え(10℃)」くらいでしょうか。
正直に、この温度では魅力が感じれれませんでした。飲みやすさはあるのですが、味はスカスカで、米の旨みや味わいがなく、辛くも甘くもなくて面白みがなかったのです。
しかし、今までたくさんの日本酒を飲んだ経験上、これで終わりだなんて思いません!
食事を進めつつ、お酒がぬるくなるのを待ちます。温度変化によって味わいが変わることも、日本酒の醍醐味です!
そしてこれも経験則ですが、冷たいと舌が麻痺しているのか、ほとんどの味は隠れてしまいます。辛さだけが幅をきかすので、「日本酒は冷酒で淡麗辛口」というイメージが先行しているのでしょう。甘さや香りや旨みというのは冷たいと消えてしまします。この「貴」からはそう言った複雑で繊細な味わいのポテンシャルを秘めていると実感しました。
予感的中!
少しぬるくなって「涼冷え(15℃)」あたりになってくると、米の味が出てきました。そしてたくさんの顔が出てきました!甘みもあるし、香りも出てくる。純米吟醸っぽさがすごく美味しい!
そして辛さも垣間見えます。それでいてスッキリしてるので食事に合います!お酒だけでも美味しいのに、食中酒としても優秀です。お前こんな芸達者だったのかよ!
高校入学して1年の時同じクラスの時は、全然喋らないし面白くない奴かと思ってたけど、2年も同じクラスで過ごしているとだんだんめっちゃ面白いことが発覚するタイプの友人ですね。二年間一緒にいないといけないなんて面白さの発動条件厳しいな!こういうやつってまず部活内で才能が知れ渡りますよね。
けれどそういう人ってまあまあ多いですよね。出会って1年くらい経たないと心開けないから面白さも出せない、みたいな。自分が輝ける環境を整えるのはとても大切です。日本酒も同じです。温度帯や料理との組み合わせで全く違いますからね。特に冷たくしすぎると個性が出ないシャイなお酒は多いと思います。なので出会って一年で見切りをつけず、色々な角度から見て(飲んで)あげてくださいね!!
ちなみに常温で飲むにはきつい程の甘さや濃さであれば、冷やして飲むのが美味しいですが、そうでないならば常温付近が一番お酒の個性を楽しめると個人的には思っています!まあ結局は好みですけどね!
特別純米 ふかまり
続いてはひやおろしのお酒です!
「 貴 特別純米 ふかまり」
こちらは原料米が山田錦100%です。
秋といえばひやおろしですね!
一回火入れをし、ひと夏を超えてから出荷されるひやおろしは、夏酒のフレッシュな感じはなく熟成が進んだ落ち着いた味わいのお酒が多いです。
このお酒のお味は如何に!?
こちらも冷酒だと、特別純米60同様、あまり魅力は感じません。
常温で飲みました。最初、甘くは…ない。辛くも…ない。
しかし徐々にふっくらとしたお米の香りと旨味が出てきて、そして綺麗な酸味でしめる。
ここでまた「熱燗がおいしい」と確信する。
燗にするとおいしい日本酒の特徴を見事に抑えています。
案の定、熱燗、上燗(45度)、ぬる燗までうまい。上燗がベストですね。
お米のふっくらかんは炊きたてご飯のようです。
柔らかくて、じわじわと酸味が広がります。
アルコールのじわじわ感も相乗効果で、舌がびりびりと痺れながら味わいが広がる。
バーボンをストレートで飲むときのような愉しさがあります。
ぬるくなってくると野暮ったさでてくるので、熱いまま飲むのが良いです!
一緒に食べたのはチーズ!これがめちゃくちゃ合う!!
お互い酸味が魅力的だからかなあ…
最後に
この貴は仲良くなれたら深い付き合いができるようになるお酒だと思います。
冷酒で飲んで、判断しないでくださいよ!!
そしてこの「貴」が気になった方は是非飲んでみてください! 日本酒は開けてから時間が経つと風味が落ちてしまうことが多いので、1800mLの一升瓶よりも720mLの四合瓶の方が丁度良く楽しめるかと思います!
また、貴が気になったあなたにはこの日本酒もオススメです!
それでは
カルボン酸太郎でした!