仙台観光シリーズ第三弾です。宮城のおすすめ地酒を紹介します!
第二弾まではこちらです!!


KAERUってどんなお酒?
「KAERU(かえる)」とは、宮城県塩釜市の阿部勘酒造店が造っている日本酒です。
塩釜市といえば、浦霞の佐浦酒造もありました。
他にも麹屋さんもあったりして、醸造業が盛んな地域なようです。
阿部勘酒造店の代表的なブランドは、店の名前でもある「阿部勘」です。
しかし、今回僕が出会ったこの「KAERU」は、阿部勘酒造店でもコアな商品でした。
<いつもの阿部勘と造りをKAERU・・・>
これが、このKAERUという商品のコンセプトです。
そうです。ダジャレです。
正直にダジャレかい!って思いましたよ。ええ。
日本酒の名前って、子供の名前つけるくらいなんというか感慨深いし重要なことだと思うので、ダジャレで決めちゃっていいの?と素直に思いましたよ。
しかし、このお酒はそんな軽いノリとは裏腹に、素晴らしい要素が詰まっているのでした…
KAERU@15% 純米吟醸 原酒
僕が飲んだお酒はこちらです。
いやオシャレ!!
こんなラベル初めて見たわ!
ラベルがイラストってなかなかないっすよ。普通はブランド名をどん!っと大きく載せますからね。そんでもってそのイラストが素敵!
実はこのKAERUのイラスト、2パターンあります。今回のはカエルが溺れてるパターンです。そしてもう1パターンはこちらです。
カエルが飛び込んでるパターンです。
対照的なのですね…面白いです。
僕はこれを勝手に「日本酒の池に飛び込んで酔って溺れている」と解釈しています。
そして、以下に簡単なプロフィールです。
品名 | KAERU@15% 純米吟醸 原酒 |
原料米 | 宮城県産「蔵の華」 |
精米歩合 | 55 |
酵母 | ー |
日本酒度 | +4 |
アミノ酸度 | 0.9 |
酸度 | 1.4 |
気づいてる方も多いでしょう。
そうです、このお酒は原酒なのにアルコール度数が15%なのです!
普通出来上がった日本酒をビンに詰めるときは、水を足してアルコール度数を調整しますが、原酒とは、この加水をしていないお酒のことです。従って原酒はアルコール度数が高くなります。
しかしこのKAERU@15%は、純米大吟醸を造るときのように時間をかけてゆっくり発酵させることで、見事15%を実現させたのであります。
このお酒のお味は如何に!?
こちらは冷酒で飲みました。
…その前にまずこちらの写真を見ていただきたいのですが、酒器が三段構えになっています。
2段目の茶色い容器は、カエルのように見えて面白いです。お店の心意気が感じられました。こういう酒器でも日本酒は楽しめるからいいですよね〜
話を戻して、味の感想です。
グラスに鼻を近づけて匂いを嗅ぎます。香りはそんなにしません。
けれど口に含んだら香りは広がりました。純米吟醸らしいです。そしてその後はすっきりしていて後味は辛く、余韻が長いです。飲みやすいし旨味もあり、美味しいです。
甘みは純米酒特有の米の甘みがある程度です。
原酒だからか喉越しは少しキツく感じましたが、アルコール度数は他の普通の日本酒と変わらないので不思議です…
個人的にはぬるくなって常温に戻ってからの方が美味しかったです。
純米吟醸なので香りを楽しむため冷やしたほうがいいと言われそうですが、これは少し燗をつけたほうが僕は好きかもしれません。
最後に
「KAERU」の素晴らしさが伝わった頂けたら幸いです!
<いつもの阿部勘と造りをKAERU・・・>
このコンセプトのもとに、「KAERU」は一年に大体3、4種類だけ、それぞれ違う試みをなされた商品を出されているそうです。
本記事で紹介したものは、純米吟醸でアルコール分が15%の原酒という挑戦でした。
その前には、にごり酒だったり、貴醸酒や、精米してないものもあったそうです。いずれも通常の商品とは作り方をKAETEますね。
この次はどうKAERUのか、楽しみです!
そしてこの「KAERU」が気になった方は是非飲んでみてください。
関東や関西ではなかなかお目にかかれないかもしれませんが、仙台へ旅行に行ったら飲むチャンスはあるはずです。
「KAERU」の良さを全力で楽しむために、まずは阿部勘酒造の代表銘柄「阿部勘」から飲んでみるのもなかなか乙な心意気だと思いますよ!
日本酒は開けてから時間が経つと風味が落ちてしまうことが多いので、1800mLの一升瓶よりも720mLの四合瓶の方が丁度良く楽しめてオススメです!
それでは
カルボン酸太郎でした。
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