飲み会での最も愚かな行為は「場回し」である

飲み会での場回しのテクニック、身につけたいですか?

確かに場回しは大切な役回りで、有能な人がこなすイメージがありますね。

円滑なコミュニケーションや場回しに必要なスキル・ノウハウが書かれた書籍「ウケる技術」は有名で、確かに使えるテクニック満載の良著でした。

本記事ではそのテクニックが使える云々ではなく、そもそも場回しの是非を問いたいのです。

僕は場回しは極めてエゴイスティックな行為だと捉えています。

接待などのビジネスシーンならまだしも、友人との飲み会での場回しは決して褒めれたことではない!

そう声を大にして言いたいのです。

〜関連記事〜

苦労してルギアを捕まえたあの日、僕は人生の摂理を悟った
美味しそうな食べ物。楽しそうな遊び。 世の中には魅力的なモノ・コトが沢山ありますよね。幸せなことです。 しかしながら、華やかに見えても、本質はそうでないことも多いです。 見ている側からは魅力的でも、体験している側はそこまでじゃない。」 ということは往々にしてあります。
近所のおばちゃんに「おかえり」と言われたら、どう返答すべきか?
自意識が芽生えてからは、どうも「ただいま」はバツが悪い。 小っ恥ずかしいような気持ちがどうしても生じてしまう。しかしだからと言って、無視をするわけにもいかない。こっちだって何も「おかえり」が嫌なわけでわない。コミュニケーションをとりたい気持ちは十分にある。さて、それではどうしたら良いか?

場を回す 話を回すとは

「場を回す」とは、その場を盛り上げようとして為される恣意的な言動を指します。

オーケストラの指揮者が「今バイオリンは静かに」や「ここでサックスが盛り上げる!」と指示して演奏を盛り上げることに似ています。

場回しは指揮者

場を回す人は誰かの話をあえて遮ったり、誰かがふざけたことをあえて突っ込まなかったり、といった言動を通じて、その場の流れや雰囲気をコントロールします。

今の話題が煮詰まってると感じたら話題の変更を試みたり、話しが長い人に周りが退屈していると察知したら、おもむろに他の人に主導権を転換したりします。

場回しとは、大体こんな意味合いです。

それに加えて「かぶせ」だとか「天丼」といったお笑い用語を持ち出して回す輩すらいます。

「そこはかぶせろよ!」とか言っちゃう人です。あなたにも思い当たる方はいませんか?

大方「場を回した方が飲み会が盛りあがって良い」とか思っているんでしょうが、それは間違っています。

これはバラエティの見すぎにより罹った病です。その意識はおそらくないでしょうが。笑いに自信のある人間がかかりやすいです。

かくいう僕も、この病気に罹っていました。気付いた時、最初は受け入れられませんでした。

でも、自分で気付けて良かったと思っています。今はゆっくりと自分のペースで治しています。

テレビに出ている人はプロ

ご存知の通り、バラエティ番組を回しているMCはプロです。

では、プロとは何か。お笑い芸人という職業である=プロではないですよね。

その道で飯を食っているからプロなんです。

そしてバラエティ番組のMCにはその人自体の面白さに加え、いじったり盛り上げたり、コメント力だったり、様々な力が求められる。

なぜならその人の笑いのセンスで、その番組が盛り上がりが決まるからです。

ここでツッコミを入れると面白いだろう。ここであの人に話を振って、こういじったら面白いだろう。

それらは全てMCの感性によって判断され、場の流れが形成されます。

大切なのはそれを視聴者が面白い、楽しいと思うかどうか。そう思われれば評判が上がり、視聴率も取れます。

数字が取れるならと、その人をMCに据えた新しい番組が始まるでしょう。

一方で、つまらない、不快だ。と思われたらもちろん番組は終わってしまう。その人からしたら仕事がなくなるわけです。

華やかなバラエティの世界でも、要するに、ビジネスです。

その人が結果を出してるから、その人のセンスで場を仕切ることが許される。

自分の笑いのセンスが正しいということは、結果を以ってしてのみ示すことができる。

結果を残している人間以外はMCとして場を回す資格はありません。

飲み会の盛り上げ方なんて知らなくていい

では飲み会はどうか?

ここでの飲み会とは取引先や上司など、仕事関連ではなく、プライベートの飲み会です。

学生時代の友人と久しぶりに集まる、とかの話です。ちなみに英語では「gathering」というらしいですよ。

この飲み会を見てる人はいませんよね。強いて言えば参加者全員です。でも参加者はあくまでも参加者で、視聴者ではありません。

素人の世界に役割分担なんていらない。MCはいらない、何なら全員ひな壇であるべきです。

(イメージ画像は違法アップロードされたアメトーーク。回しは言わずもがな蛍原さん)

全員が自分のすべらない話を持ち寄っておしゃべりしてればいいんです。

確かに男は皆、おしゃれイズムの上田に憧れる。けれどもそれは叶わない。

何故なら上田は結果を残しているから。ビジネスだから許されるわけです。

しかも上田だってプレイベートでは回したりしないでしょう。きっと女の子と飲むときは、どうやったらお持ち帰りできるかしか考えていないはずです。

場回しが出来る人が面白いという風潮

問題はこれです。これが世間に浸透していることがよくない。

千原せいじよりジュニアがモテる世界。そんなの間違ってる。

ジュニアがせいじの話をして笑いをとってるけど、面白いと評価をすべきはジュニアじゃなくて、変な行動をとるせいじの方なんだ。

だから素人が真似する。フォーマットだけ見ると、お笑いに自信ある人間にはできそうな気がしちゃうから。

だから人を傷つけるような、愛のないいじりを繰り広げ、フォーマットだけで笑うアホなやつがいる。

そんなのいじられた方楽しくないじゃんか。テレビの人は金もらっていじられてるの。

こういう奴がアダルトビデオで見たことを実際にもやろうとする奴なんだろうね。

実際合コンとかでも、評価されるのは回せるやつなんですよね。本当に面白い、笑いを生み出しているプレイヤーは評価されない。

しかもテレビでMCやってる芸人は、プレイヤーとしても優秀なんだからね。漫才の大会で結果出してから、MCやってるからね。そこ忘れないようにね。

料理出来ないくせに舌だけ肥えて、グルメ名乗っている自覚はあるかい?

飲み会は盛り上がらなくていいのさ

結局僕は何が言いたいか。

素人のくせに自分の笑いのモノサシで場をコントロールするなんて、おこがましいとは思わんかね。です。

飲み会は普段のコミュニケーションの延長なんだよ。

飲み会になった瞬間トークバラエティになったと勘違いしてはいないですか?

「話を振る」と「回す」は違う。場回しはエゴです。

飲み会参加者全員の幸せを考えよう。MCの真似事なんてせず、自然に会話をすればいい。

それで飲み会での会話が盛り上がらなくなっていい。回しが入って人工的な盛り上がりになる方が、よっぽどダメだ。

 

全ての飲み会に、想像力と、愛を。

 

カルボン酸太郎でした。

タイトルとURLをコピーしました