戦法「45歩早仕掛け」で急襲だ!居飛車急戦のガイド①

      2018/07/13

居飛車vs四間飛車、いわゆる対抗型の解説です。

居飛車が急戦を選んだ際に有力な攻撃「4五歩早仕掛け」の手筋を紹介します。

居飛車側の攻撃の手筋ですが、振り飛車側はどう対応すべきかも同時に解説するので、どなたにも等しく勉強になるはずです!

4五歩早仕掛けとセットで覚えたい手筋「斜め棒銀」については、以下に詳しくまとめてあります。斜め棒銀でも用いる「舟囲い」の解説もしてますので、併せてどうぞ〜

戦法「斜め棒銀」で華麗に攻めろ!居飛車急戦のガイド②

本記事は以下の記事の続きですので、基礎から復習したい方はお先にこちらを!
四間飛車vs居飛車 対抗型の手筋・定跡をマスターしよう!

では参りましょう!!

〜関連記事〜
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奇襲戦法「アヒル囲い」で勝利を掴め!!

居飛車急戦は舟囲いで守れ!

居飛車急戦で戦うにあたって、まず前提を整理しましょう。

まず、王様を守る囲いは舟囲い(ふながこい)です。

(振り飛車の高美濃囲いは、ななめ棒銀で解説します!)

居飛車は舟囲いのまま、どんどん攻めて主導権を握ろうとする。振り飛車がそれを迎え撃つ。それが四間飛車vs居飛車の対抗型の試合展開です。

舟囲い(基本形)

 

舟囲いは居飛車vs振り飛車の対抗型で、居飛車が使う最もポピュラーな囲いです。

舟囲いの名前の由来は、一目瞭然ですね。金銀桂香を胴体とした船の上に、王様が乗ってますもんね。また、5筋の突いた歩が帆のように見えますね。

この舟囲いは基本形で、急戦の時は少し変形します。

舟囲い(急戦仕様)

 

底にいた金銀をあげて、中央を厚くします。

5七にいる銀は、攻めに使うのが特徴的です。

以上、簡単に舟囲いの説明でした。
ではお待ちかね、4五歩早仕掛けの攻め筋の解説に入ります。

45歩早仕掛けの導入

四間飛車vs居飛車急戦の基本図から解説をはじめます。

先手(盤面下)が居飛車
後手(盤面上)が四間飛車です。

後手が5四歩とした所までが基本図でした。
この局面で、先手は4五歩早仕掛けななめ棒銀のどちらで攻めるか決めるのでした。

ということで、4五歩早仕掛けの第一手は、4六歩です。

後手は6四歩で、高美濃囲いへの準備をします。
先手はすぐさま4五歩と、その名の通り早々に仕掛けます。

後手はこれに同歩としてはいけません!その理由を説明します。

45歩早仕掛けの最高パターン

4五歩早仕掛けの主な狙いは2筋の飛車先突破です。

しかし2筋は、3三の角がしっかり守っています。

居飛車からするとこの角は邪魔なので、角交換でどかしたいと思っています。

そんな中、後手が自ら角道を開けてしまったらどうなるか、見てみましょう。

先手の4五歩に対し
同歩3三角同桂2四歩同歩同飛

...簡単に突破されてしまいました。

居飛車からすると、これが4五歩早仕掛けの最高パターンですね。

ということで、後手は4五歩とぶつけて来られても、無視しなければなりません。

しかし、この手筋を知らなかったら、流れで同歩としてしまいますよね...

振り飛車は辛抱強く我慢せよ!

後手は同歩ではなく、6三金で高美濃囲いを完成させましょう。

今後も後手は、先手の怒涛の攻めを適切な応手で受ける展開が続きます。辛抱強く粘って、カウンターを狙いましょう。

先手は第一の矢が届かなかったことを悲しんでいる暇はありません。3七桂 で、次の攻めの準備です。

後手は7四歩と、さらに囲いを進めます。

居飛車はここから、第二の矢の準備です!

開戦は歩の突き捨てから

将棋にはこんな格言があります。

現在の局面で中央で戦いが始まったとすると、その後に2筋の歩を突いても、その歩はとってもらえません。

飛車先のスペースが無いので、攻めのスピードがガクッとさがります。ポケモンで「こわいかお」をされた時くらいすばやさがガクッとさがります。

こわいのは顔じゃなくて腹

 

なので先手は、まず2四歩と突き捨てます。

ここから、同歩4四歩同銀4五歩 と進み、いざ開戦です。

 

さて、銀取りです。同銀と歩をとるか、5四銀逃げるか。

後手はこの第二の矢も華麗に避けねばなりません。応手を間違えると、一瞬で先手にペースを奪われます。

5四銀と逃げた場合、駒損にはならないですが、角道が空いてしまいます。

先手は角交換がしたくてウズウズしています。逃げると先程と同じパターンで、2筋を飛車で突破されてしまいます。

後手は高美濃囲いで守りが固いので、多少の駒損は気にせずドンドンさばいていくのがベターです。同銀ととってしまいましょう!

次は、居飛車の応対が重要な局面です。

同桂で銀をとることが出来ますが、そうすると後手の8八角が苦しいです。

同玉8五飛車 と進みますが...

先手は銀桂交換で、駒得ですが、8八の王様が心配です。

この展開もなしではないのですが、少々不安定なのでオススメはしません。

ということで先手は、銀は放っておいて、自ら角交換を仕掛けましょう!

3三角同桂8八角打ち がいい筋です。

この自陣角は定石化された手筋です。覚えておきましょう。

後手は再び応対を迫られます。
振り飛車党はMじゃないと務まないですねぇ...

この桂取りの受けとして、最も無難なのは4三飛車です。

しかし、それではつまらない。
そんな声が上がる中、村山慈明プロが画期的な一手を見出しました。

あなたもこの一手を覚えて、プロ級の戦いへと昇華させましょう!

村山プロが見出した究極の一手

4三飛車にかわるとっておきの一手とは、3六銀です!

桂取りを無視して、ガンガン攻めてしまいましょう!

居飛車は3三角成りですよね。
後手はひるまず、3七銀成りです。

同銀に対しては、4九飛車成りです。
殴り合いですね〜

ここで先手は2四飛車と走りたいところですが、1五角が厳しいですよね...

なので4八飛車とぶつけるしかありません。

それには後手は、1九龍で逃げつつ香車を補充です。

先手は4一飛車成りと、龍を作ります。
龍と馬を作って、いい感じに見えます。

しかし後手はここに、会心の一手があります...!

8四桂打ちです!!

これは舟囲い崩しでよく出てくる手筋です。
次に7六桂と跳ねる一手が非常に厳しいです。一段龍も効いていますね〜

この展開、振り飛車は駒損しているのですが、なにせ高美濃囲いが堅いです。

一方の居飛車は王様の周りが少しスカスカしてるので、形勢は振り飛車が優勢かというところです。

「45歩早仕掛け」のまとめ

居飛車vs四間飛車で、居飛車の急戦の手筋の一つ「4五歩早仕掛け」の定跡を紹介しました。

居飛車の怒涛の攻めが成功するか、振り飛車側が華麗にかわすか。

定跡を知っているかで明暗が分かれる局面が多かったですね。

ぜひ4五歩早仕掛け斜め棒銀の定跡をマスターして、四間飛車vs居飛車の対抗型を、どちら側を指しても勝てるようになりましょう!

それでは
カルボン酸太郎でした。

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