天明 曙酒造(福島県)〜おすすめ日本酒紹介〜

美味くて魅力的な、おすすめの日本酒を紹介してます!

福島県の地酒です!

天明ってどんなお酒?

「天明(てんめい)」とは、福島県の酒造が作っている日本酒です。
どちらも、「夜明け前」の様子を表す言葉です。

そして、ここの酒造さんは他の酒造とは一味違う経歴を持っているのです。

まず、現蔵元は鈴木明美さんという女性の方なのですが、大学卒業後はOLをしていてその後は主婦をしていました。

しかし、曙酒造の蔵元であった父が突然の病で亡くなってしまってしまい、蔵を継ぐことを決心します。

そして、ここからがすごいところのなのですが、なんと鈴木明美さんは杜氏制を廃止しましました。家族と地元の蔵人で酒を造ることにしたのでした。
その理由は、「全国に通用する純米酒、吟醸酒を造るため」でした。

もともと曙酒造ではほとんど純米酒を作っていませんでしたが、若かった鈴木明美さんは、どんどん進化していく日本酒の世界でこれから生き残っていくためには、美味しい純米酒や吟醸酒を作っていく必要があることを感じていたのでしょう。
(日本酒の辿ってきた歴史については、また違う記事で紹介したいと思います。)

そして、酒造りを一から勉強し直し、何年もかかって、素晴らしい日本酒を作れるようになったということです。本当に感服いたします。

<参考>地酒サンマートホームページ

天明 中取り参号 本生おりがらみ無濾過原酒 純米吟醸

そして、僕が飲んだお酒はこちらです。

天明 中取り参号 本生おりがらみ無濾過原酒 純米吟醸

 

天明の季節商品に「中取りシリーズ」がありまして、11月頃に発売される「零号」から、4月頃に発売される「伍号」まで計6種類あります。

なので参号というのは、二月に発売される商品ということです。

以下に簡単なプロフィールです。

品名天明 中取り参号
本生おりがらみ無濾過原酒 純米吟醸
原料米亀の尾(秋田県大潟村産)
精米歩合55
酵母協会9号
日本酒度+3
アミノ酸度
酸度2.0

 

この亀の尾ってお米がですね、なんと幻の酒米と呼ばれているんですよ!

亀の尾は明治時代に山形で誕生した酒米なのですが、半世紀以上も絶滅に近い状態だったそうです。しかし、「亀の尾で作った酒はうまかった。」と地元の杜氏たちの間で語り継がれてきたのを受け、山形県の鯉川酒造というところが復活に尽力した結果、なんとか復活させることができたそうです。

今では東北地方でたくさんの量が栽培されて多くの人に亀の尾を使ったお酒が飲まれています!

<参考>純米酒を極める (知恵の森文庫)

このお酒のお味は如何に!?

まず見た目に関して。
綺麗な色味ですねえ〜こりゃ透明な瓶に詰めますよ。
これが「おりがらみ」によるものなのですね〜
ラベルのキラキラした水色のラベルとの相性も抜群でめちゃくちゃ美味しそうです!

さあ、ということでこちらはまず冷酒で飲みました。

キレイな辛口です。けれども甘さもあります。
そして米の旨みもしっかりあり、酸味も感じられます。
基本的に辛口なのですが、やはり純米吟醸酒ということで甘みがちらほら現れてきますね。

大阪の地酒「かたの桜」も無濾過生原酒なのですが、全然味が違いますね。天明は辛さがあります。

そして、次は「日向燗(35℃くらい)」に温めて飲んでみました。

やはり辛口なのですが、お米の旨みがグンと強まります。もはや違う酒です!
悪くないのですが、冷たい方がやはりキレがありますね。

飲んだ後のアルコールの感覚は、冷酒の方が強めに感じられました。

一つのお酒を温めたり冷やしたりして飲む。そしてその変化を楽しむ。
日本酒の醍醐味ですね!美味しくいただきました!!

最後に

最後に、曙酒造の公式ホームページを載せておきます。
<URL>http://akebono-syuzou.com/

「中取りシリーズ」、零号から伍号まで全部飲んでみたいですねえ〜

近年日本酒離れが囁かれている中で、こういった日本酒を受け入れてもらえそうな商品を作っている職人魂に敬意を表したいですね。
しかもこれが女性や若者に受けそうな、オシャレでおいしそうな商品です。若い女性の蔵人ならではの発想です、流石です…

そしてこの「天明」が気になった方は是非飲んでみてください!
天明を飲んで見たい方はこちら!

日本酒は開けてから時間が経つと風味が落ちてしまうことが多いので、1800mLの一升瓶よりも720mLの四合瓶の方が丁度良く楽しめるかと思います!

それでは
カルボン酸太郎でした。

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