歩にまつわる格言シリーズ〜守り編〜より「金底の歩 岩より堅し」の手筋を紹介します。
NHKの将棋番組の「将棋フォーカス」でやっていた内容に沿っています。
これは手筋というよりも、相手の攻めを受ける(守る)ために知っておきたい一つの知識という感じです。
なので全く難しくなくてすぐ覚えられます!
知っておくだけで得する素晴らしい知識です。「マクドナルドでは飲み物を氷抜きで頼んだ方が、その分中身がたくさんもらえる。」みたいなもんです。
自分の勉強のための忘備録も兼ねております。
ぜひとも今回覚えて次の一局から使っていきましょう!
金底の歩 岩より堅し
この格言は次のようなシーンで思い出した頂きたいです。
部分図ではありますが、こちらが美濃囲いを組んでいたらこのようなシーンになることがあるでしょう。相手は8九に飛車を打ってきました。もし相手が角と銀を持っていたとして、この瞬間を放っておくと次のように攻められてしまいますね。
まず銀を金の頭に放り込まれてしまいます。それを金でとったら…
生じてしまった3九という隙間に角を打ち込まれてしまいます。
飛車が利いてるので、角はとれません。あ〜〜この飛車の横利きさえなかったらな〜〜〜
王は右に逃げるしかなく、その結果角に成られるし金も取られるしで大ピンチです。
これは調子悪いっすね〜
もうここまで来たら挽回は厳しそうです。全ては飛車の横利きのせいですね。
では、どうすればよかったのでしょうか…?
…思い出してください。師匠の言葉を…
キンゾコノフイワヨリカタシ…….金底の歩岩より堅し……
そうか!わかった!!
金の下に歩を打てばいいんだ!!
そうだったのです。ここで「金底の歩 岩よりも堅し」を思い出して欲しいのです。
確かにここに歩を打たれたら、飛車は為す術がありませんよね。
歩で飛車を追い払えるなんて、なんとコストパフォーマンスの良いことでしょう。
この後、「ケッ…覚えてろよ!」と捨て台詞を残して上へ戻っていく飛車の姿が容易に想像できますね。(飛車に成られてしまうのは置いておきましょう。)
いつもクラスでダメダメな男子「歩(あゆむ)くん」が街を歩いていると、悪者がクラスのアイドル「金美(ゴルミ)ちゃん」に絡まれてるのを見かけて、勇気を振り絞って追い払ったといっところですかね。(ヒロインの名前がDQNネームだし、しかも全く可愛くないってのはもっと置いておきましょう。)
気をつけるポイント
しかし「金底の歩岩より堅し」を覚えたからと言って、使えそうなシーンが来ても闇雲に歩を打っていてはいけません。
そもそも有効でない時もありますので気をつけるべきポイントを二点書いておきます。
二歩
おふざけではありませんよ。これはプロも言っていることなのですから。
二歩というのは、将棋のルール違反です。やった瞬間反則負けになります。
一つの筋(列)に歩は一枚までしか置けないというルールがあるため、すでに歩がいる筋で「金底の歩は岩より堅いぜえ!!」とか言って歩を打つとその瞬間負けになるのでご注意を。
ただ将棋ウォーズでは自動的に二歩はできないように守られているので、ご安心を。
しかしそのシステムは助かりますが、ちょっと甘やかしすぎだと思いますけどね。初孫じゃないんだからねえ。
相手が歩を打てる時
相手が金の頭に歩を打てるような状況では有効ではないです。
これで一発で破られてしまします。
なので、相手は歩を持っているか?その筋に歩はもういるか?というのをチェックしてから、歩を打ちましょう。
最後に
この「金底の歩 岩よりも堅し」という格言を知っていれば、この局面に出くわした時に対応できるのではないでしょうか?
金底の歩がきちんと岩よりも堅くなれそうなシーンの時のみ、歩を打つことは忘れないようにしましょう!目安としてはこれくらいです!
ということで、今後とも僕と一緒に手筋を覚えて棋力を向上させていきましょう!!
また他にもたくさん将棋の勉強記事を書いていますので、是非ご覧ください!!
それでは
カルボン酸太郎でした!