脱・将棋初心者!「絶対に詰まない形」を覚えて中級者へ(前編)

      2018/05/05

将棋初心者を脱し、中級者になるために欠かせない知識を基礎から丁寧に紹介します。
一歩も譲らぬ接戦で勝ち切るためには、相手の王様をどう詰ますかを考えるだけでなく、自分の王様が絶対に詰まない形を知っておく必要があります。

まず最初に、漫画BLEACHの巻頭ポエムを紹介します。本記事のテーマのイメージを掴んでもらうためです。

剣を握らなければ おまえを守れない
剣を握ったままでは おまえを抱き締められない(BLEACH単行本第5巻)

めちゃくちゃカッコいいですね。中学二年生の時にカッコいいと思ってましたが、25歳になった今見てもオサレです。

このポエム、将棋でも同じ事が言えますね。特に終盤の一手を争う展開です、

攻めなけば、相手を詰ませられない。
守らなけば、自分が詰ませられてしまう。

じゃあどうすればいいのか?

 

おまえを抱きしめたまま、相手を倒せばいい

 

つまりは...

自分の王様が絶対に詰まない形を作ってから、相手の王様を詰ましにいけばいい!!

ということで、 NHKの将棋番組の「将棋フォーカス」でやっていた「船江恒平の終盤は筋よく指そう」の内容に沿って、絶対に詰まない形を作るための考え方や実践例を紹介します!

 

絶対に詰まない形を知る

まずは、どんな形なら絶対に詰まないのか、紹介します。

 

こちらは穴熊囲いですね。

絶対に詰まないというか、もはや王手すらかけられない最強の陣形です。

では、少し陣形をずらしてみましょう。

後手は、残り全ての持ち駒があるとします。
と金もいて、かなり攻め込まれていますね。

しかし、それでもこの形は絶対に詰まないです。
ポイントは、自分の持ち駒の香車です。

 

3九に角を打たれても、2八に香車を打てば凌げますね。
(香車じゃなくても、合い駒ができれば良い)

ここから攻めを続けられたらどうでしょうか。

2八角成りには、同金ですね。

これには 同と金 とされても、王手じゃないですね。

てことで、この瞬間は攻められているように見えても、まだ絶対に詰まないのです!

プロの実戦例で学ぼう!

では実戦ではどうなるか、見てみましょう。

プロの対局より、この局面を例にあげます。

先手玉は穴熊ですが、8八に銀がいなくて寒いです。
後手玉は迫られており先手に持ち駒も多くて怖いですが、スペースがないので一瞬で詰む感じではなさそうです。

 

手番は先手にある状況です。

いきなり詰ますのは難しいなら、詰めろをかけに行きたいです。
(*詰めろ : 次に何も受けなかったら、詰んでしまう状況)

具体的には、5五桂が良さそうです。

次に 6三桂成らず から詰みを狙う格好です。

 

しかし、この手では先手は負けてしまいます...!

 

どういうことか。
後手の8八銀打ちが厳しいです。

同玉と取るしかないですが、7六桂 の王手が痛いです。

9九玉 と逃げては、8八金打ち で詰みです。
また 7九玉 と飛車を取っても、6八金打ち で詰みです。

つまり、先手玉には詰めろがかかっていたのでした。

のんびり桂馬を打って攻めては負けてしまいます。

 

ではどうすればよいか。

剣を置いて、おまえを抱きしめましょう。
絶対に詰まない形を作りましょう。)

8八銀打ちです。

これには、7六飛車成り と逃げるしかありません。

穴熊が復活し、絶対に詰まない形に成りました。

こうなったら、後はもう攻めるだけですね。

 

それでは船江恒平プロのBLEACH並みのオサレな寄せを拝見しましょう!

 

卍...解...!!

まずは、9三角打ちからです。

カッコイイ一手ですね〜
この角ですが、9三香 と、ただで取られちゃいます。

しかし、それによって空いたスペースから攻め込みます。9一角打ちです。

ここに角を打つスペースを作るが為に、ただで角をあげたのです。
コンビニでレインコート買うくらい贅沢ですねえ〜

この一手は、次に 9二角成り で詰む、詰めろになっています。

したがって後手は 8三金打ち と受けますが、それには 8二銀成り です。

これには 同金 ですが、7三金打ち と続けます。

実際はこれにて、後手が投了しました。

以下、指すとすれば次のようになります。(青字が先手)

同金→同角成り→8二金打ち→8三桂打ち→同金→8一金打ち→同玉→9一飛車打ち(詰み)

 

以上、絶対に詰まない形を作ってしまえば、相手にどんな駒を渡しても大丈夫です。
なので、角を捨てるような大胆な手筋で攻め勝つ事ができるのです!

 

最後に

長くなってしまうのでここまでを前編とします。

後編では、複雑な形や様々な条件を紹介します。

ただの陣形ではなく、相手がどんな駒を持っているかが重要になってきます。

 

また最初に紹介したBLEACHのポエムですが、先日僕が唐突な腹痛に襲われた際に、同様な構図の経験をしたので、それをあなたに共有して終わりにしたいと思います。

 

 

 

 

ここから一歩でも動いたら、うんちを漏らしてしまう。
ここでじっとしていたら、トイレに行く事ができない。

 

それでは
カルボン酸太郎でした!

関連コンテンツ

 - その他, 将棋