いちご味味という概念、味のクオリアについて

      2017/11/15

いちご味やメロン味といった身の回りの食べ物につけられている味に対しての違和感と、その流れで味のクオリアについてです。

いちご味っておかしくない?

いちご味の食べ物って飴やアイスといったお菓子を中心にたくさんありますよね。
他にもメロン味やぶどう味など、フルーツはよくお菓子や飲み物の味にされることが多いですね。

けど、ちょっと考えてみてくださいよ。
僕はこういう「いちご味」とかっていうネーミングはちょっと不適切だと思うんだ。

だっていちご味ってのは本来「いちごの味」って意味なのだから、いちご味を名乗っている飴は本物のいちごと同じ味がしなければならないはず。
でも世の中のいちご味はすべて、本物のいちごの味はしませんよね?

けれど、みんながいちご味の飴を食べる前に想像するあの味は紛れもなく「いちご味」として僕たちの意識に根付いていて、みんなで共通した認識を持つことができています。これはもうゆるぎない事実です。

そういう意味では味の名前なんてどうだっていいんですよね。名前なんて単なる符号なのだから、「いちご味」というネーミングに対してみんなが同じ味をイメージできればそれでいいのです。

けれど、けれどですよ。
本物のいちごと同じ味がするいちご味の飴の立場を考えたらどうでしょうか?

そいつらは正真正銘のいちご味です。こいつらの存在はきちんと保護してあげたいんです。つまり、「いちご味」という名前は本当のいちごの味がする食べ物にとっておいてあげたいのです。

では、どうやって保護すればよいのか?
答えは簡単です。

これからは僕たちは、既に「いちご味」を名乗って世にはびこっているあいつらのことを「いちご味味」と呼べばいいのです。

「いちご味」味という概念

本物のいちごの味ではない。けれど「いちご味」として人々の意識に根付いているあの味。
あの味は『「いちご味」という味』として、地位を確立しているんです。そう、いわば「いちご味味」です。構図としてはこう名付けることができましょう。

僕らが自動販売機の前でグレープ味かオレンジ味、どちらのファンタを飲もうか迷っているとき、頭の中では「グレープ味味」と「オレンジ味味」で比較をしているのです。

この「○○味味」という概念を導入すれば、誰かに「オレンジジュースを飲みたい」と言われたときに、「バヤリースみたいなのが飲みたいのか、果物丸絞りジュースみたいなのが飲みたいのか、どっち?」という回りくどい聞き方などせずに、「オレンジ味?オレンジ味味?どっちが飲みたい」と聞けば一発ですね。

 

さて、この「○○味味」に関して、一つ面白いエピソードを聞きましたので紹介したいと思います。

森永アロエヨーグルト

 

この商品、皆さん一度は口にしたことがあると思います。
食べたことはなくても、見たことは絶対ありますよね。

この商品が最初に世に出たのは20年以上も前ですが、その当時「アロエ味」という味はまだ存在していなかったのです。
ヒットした理由は様々あるでしょうが、その一つに「アロエ味」がウケたというのは間違いなくあるでしょう。その結果として今日にいたるまで、たくさんのアロエ味の商品が世に出てきていますね。

では皆さん、アロエ味を思い出してください。個人差はあれど、マスカットを彷彿とさせる、スッキリとしてみずみずしい甘さを想像すると思います。

しかし、実を言いますとアロエそのものには味がないのです。無味無臭なのです。
皆さんが想像するアロエの味は、森永乳業が独自に編み出した味なのです。

そう、これもまた「アロエ味味」だったのです...

 

他にも特徴的な「○○味味」として、じゃがりこが生み出した「サラダ味」や、サッポロポテトが生み出した「バーベキュー味」などがありますね。

冷静に考えたらどんな味だよ!って感じですよね。サラダやバーベキューの味なんてこっちがどんな食材用意するかのさじ加減じゃねえかよ!って、誰でも思っちゃいますよね。

でも、多くの人がもうサラダ味やバーベキュー味と聞いたときに、固有の味を想像することができる所まできてます。これらも立派な「サラダ味味」や「バーベキュー味味」です。

ちなみに僕は世のサラダ味やバーベキュー味は、それぞれ「サラダドレッシング味味」および「バーベキューソース味味」と補完して認識しています。

そもそも味って何?~味のクオリアについて~

ここからは「○○味味」の話は置いといて、味という概念、すなわち「味のクオリア」についてのお話です。
そもそもクオリアってなに?という方へ、簡単に説明したいと思います。

クオリアとは...

簡単に言えば、クオリアとは「感じ」のことである。「イチゴのあの赤い感じ」、「空のあの青々とした感じ」、「二日酔いで頭がズキズキ痛むあの感じ」、「面白い映画を見ている時のワクワクするあの感じ」といった、主観的に体験される様々な質のことである。

引用元:wikipedia
<URL >https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A2

クオリアの意味がわかりましたか?
今、急に字を赤くしましたが、僕もあなたもこの色に対して「赤という感じ」を覚えているでしょう。

しかし、僕とあなたで同じ色が見えているかどうかはわかりません!
つまり、僕にとっての赤色は、今あなたが読んでいるこの文章の色かもしれないということです。

私たちはしばしば、赤を情熱的な色と表現しますが(グーグルで翻訳した文章みたいにになってしまったのはさておき)それでも同じ色が見えているかはわかりません。
青色に対して情熱的に感じている可能性だってあるということです。

これがクオリアです。
そしてこのクオリアはもちろん、味に関しても言えるでしょう。

先程アロエ味の説明をしようとしましたが、とても難しかったです。
絶対的な味というものは説明できません。味のクオリアは実際に味わうことでしか得られないわけです。

ちなみにクオリアに関して、メアリーの部屋という思考実験があります。これはとても興味深いお話ですが、哲学の世界へと足を踏み込むとわけがわからなくなるので、クオリアについての知識は日常生活のレベルにとどめておくことにしようと思います。

最後に

僕が言いたかったのは前半の「○○味味」という概念についの話です。後半のクオリアについてはオマケです。
直接話が結びつくわけではないのですが、なんとなく流れで書きました。

念のため忠告しておきますが、席替えをして隣になって初めてしゃべる女の子に対して、間違っても「いちご味の飴ってさ、厳密にはいちご味味だよな。」とか言わないでくださいね。
どんなに温厚な子でも「きっしょ」って思われます。影で「あじあじ」ってあだなをつけられること必至です。

それでは
カルボン酸太郎でした!

私は「まかない飯」を嫌悪する

ビュッフェ=食べ放題って風潮もうやめませんか?

関連コンテンツ

 - 考えたこと